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「第18回有老協・シルバー川柳」入選発表

 第18回目となります「シルバー川柳」に、今年は7,872作品の応募をいただきました。各会員ホームの入居者約140名の投票をいただき(選考にご協力いただいた会員法人は下記を参照)、

選考にご協力いただいた会員法人

(株)延寿館、かんでんライフサポート(株)、(株)共立メンテナンス、近鉄スマイルライフ(株)、(株)神戸健康管理センター、(株)サンライズヴィラ土浦、(株)サンロイヤル新潟、JR九州シニアライフサポート(株)、(株)ソノラス、(株)千葉シルバー福祉研究所、(株)日本ケアリンク、(株)ベネッセスタイルケア、(株)瑞穂会、(株)ゆうらく、(株)陽楽、(株)ロイヤルハウス石岡

 下記の20作品を入選作として選出しました。

入選作品 ★の作者名はペンネーム

※敬称略・順不同

デイサービス「お迎えです」はやめてくれ
相野正(男性・大阪府・68歳・無職)
ベンツから乗り換えたのは車椅子
井堀雅子(女性・奈良県・65歳・無職)
朝起きて調子いいから医者に行く
小坂安雄(男性・埼玉県・77歳・無職)
百年も生きりゃ貯金に先立たれ
川野誠(男性・大分県・46歳・病院職員)
仲いいねいいえ夫は杖代わり
佐々木美知子(女性・埼玉県・67歳・無職)
「インスタバエ」新種の蝿かと孫に問い
石井丈夫(男性・滋賀県・83歳・無職)
うまかった何を食べたか忘れたが
アリス(女性・三重県・52歳・福祉施設職員)★
Siriだけは何度聞いても怒らない
小栗洋介(男性・東京都・32歳・社会福祉士)
靴下を立って履くのはE難度
近藤真里子(女性・東京都・56歳・パート)
「ご主人は?」「お盆に帰る」と詐欺に言い
川野竹子(女性・群馬県・73歳・主婦)
「もう止めた」検査ばかりで病気増え
かつ子(女性・山形県・85歳・無職)★
お揃いの茶碗にされる俺と猫
角森玲子(女性・島根県・50歳・自営業)
納得をするまで計る血圧計
ハルル(女性・東京都・69歳・主婦)★
家事ヘルパー来られる前に掃除する
Verveine(女性・熊本県・82歳・無職)★
歩幅減り歩数が増えた万歩計
中川曙美(女性・新潟県・77歳・無職)
私だけ伴侶がいると妻嘆く
長谷川明美(女性・東京都・58歳・主婦)
古希を過ぎ鏡の中に母を見る
佐々木綾子(女性・大阪府・76歳・主婦)
無宗教今は全てが神頼み
見辺千春(男性・東京都・72歳・会社員)
君たちもどう生きるかと子に聞かれ
和沙楽(女性・長野県・52歳・会社員)★
懐メロが新し過ぎて歌えない
宮内宏高(男性・千葉県・65歳・無職)

応募状況

<応募総数>7,872作品
<応募者年齢>平均年齢:69.2歳 最年長:105歳(女性) 最年少:5歳(女児)
<応募者男女比>男性:54%  女性:45.6%  性別不明:0.4%

 年代構成比において、65歳以上の応募が減少し(対前年-7.5%)、40~64歳の応募が微増(+5.2%)しています。男女比では、男性が54%、女性45.6%と、昨年に比べ男性の割合が大きく伸びています。40歳未満の応募者は全体の5.2%と少ないものの、シニア世代の様子を的確に表現した句が多く寄せられています。

題材の傾向と内容

流行語と社会に敏感なシルバー世代

 今回は、デジタルにまつわる言葉や流行語を詠み込んだ句が目立ちました。「スマホ」「携帯」といったデジタル機器についてだけでなく、「ライン」「既読」「インスタ映え」「自撮り」など、SNSとコミュニケーションをめぐる流行語が登場しています。
 また、前回に引き続き、ニュースでも話題になった「忖度」、そして「人工知能(AI)」といった言葉も登場し、社会の動向を敏感に捉えるシルバー世代の姿が浮かび上がってきます。
 入選作:『「インスタバエ」新種の蝿かと孫に問い』「Siriだけは何度聞いても怒らない」

題材ランキング一位は男性「年齢」や女性「長寿・高齢社会」。

 今回は、年を重ねること、それに伴う肉体・容姿の衰え、病についての句が最も多く目立ちました。
 老化に関する悩み、不安を自虐的に詠んだ内容はシルバー川柳の一番の特徴です。「認知症」「もの忘れ」といった定番のキーワードに加え、「米寿」「卒寿」「白寿」といった長生きを表す言葉も多く読みこまれ、高齢社会を示しています。
 又、加齢に伴う容姿の衰えとして、白髪や皺を題材にしながらも、それをユーモアたっぷりに捉えて前向きに生きるシルバー世代の姿が見えてきます。
 入選作:「古希を過ぎ鏡の中に母を見る」「うまかった何を食べたか忘れたが」『「もう止めた」検査ばかりで病気増え』

家族の絆と微妙な関係

 シルバー川柳の特徴として、家族との関係を詠む句が多いことが挙げられます。
 長年連れ添った夫婦のほのぼのとした日常や、子や孫との絆を情感たっぷりに詠み込む句が多く見られました。また、入選作にもいくつかみられるように、妻の夫に対する「愛の鞭」もユーモアたっぷりに詠み込まれていました。
 入選作:『「ご主人は?」「お盆に帰る」と詐欺に言い』「仲いいねいいえ夫は杖代わり」「お揃いの茶碗にされる俺と猫」

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